介護スタッフが服薬介助をするときに注意したいのが、誤嚥です。高齢者の場合、錠剤や粉末の薬をそのまま服用するのは難しいケースがあります。錠剤にはいろいろな形や大きさのものがあるため、人によっては飲むときにむせたり喉に引っかかったりするケースもでてきます。誤嚥の危険があるときには、看護師などと相談してオブラートや市販の服薬用のゼリーを利用するのがひとつの方法です。オブラートや服薬用のゼリーは、少し大きな錠剤や飲みにくい粉末の薬剤を飲むときにも活用できるアイテムです。
このようなアイテムを利用することは、正しい量の薬を服用するうえでも役立つ可能性があります。誤嚥をすると、むせたときに薬を吐き出してしまうケースも少なくありません。粉末の薬剤の場合、誤嚥によって1回に服用する薬の量が減ってしまうことがあるため要注意です。飲みにくい薬を服用するときには、ペットボトル入りの飲料などで飲み下す人もいます。甘いジュースなどは薬の苦味を和らげてくれるため、スムーズに服薬したいときには役立つかもしれません。
ただ、飲料の成分によっては薬の効果に影響を与える可能性もあります。実際、お茶やコーヒーなどで薬を飲むのは避けたほうがよいと言われています。服薬介助をするときには、薬を飲む人がどのような飲料を利用しているかもしっかりとチェックしておく必要があります。正しい方法で薬が服用できなかったときは、自分で判断せずに看護師や薬剤師に相談することが大切です。これら服用介助の基礎について知りたいのなら、こちらのURL【http://medication-assistance.com】をチェックしておきましょう。